自遊通信No.89(2025 新年号)

発 行 自遊学校 文/河原木憲彦 絵/野口ちとせ



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ずいぶん昔のことで、いつだったかよく覚えてないけれど、水中マスクをつけて南の海に入ったとき、同じ地球なのに地上と全く違う生物の世界があることを知って驚きました。それから南の海辺に住みたいと思い、夏になると小笠原諸島や沖縄など、水中マスクとシュノーケルを持ってあちこち行きました。
そんなとき高知の端っこ、九州が見えそうな海辺の僻地に空き家があることを知って、見に行くことにしました。1985年頃のこと。その頃は東京に住んでいましたが、都会から田舎に移住する人は珍しかった時代でした。高知県幡多郡大月町の当時の人口は約9000人ぐらい。今は4000人程度です。
珍しい生き物を見るようにしながら、大月町の人たちは半信半疑ながら都会からの移住者を受け入れてくれました。こうして自遊学校は1990年に宿屋として開校、それから2014年まで24年間年中無休?で営業しました。といってもお客さんが来るのは夏が殆どで、それ以外はヒマでしたが。それが2015年に、ひょんなことから相棒の野口ちとせと大阪でギャラリーを始めることに。高知の自遊学校はどうなる?
ギャラリーを始める前から決めていたのですが、大阪の夏は暑すぎるし海で泳げないから、夏はギャラリーは休み。春の連休も自遊学校のお客さんが来るから休み。最初から長期の休みをとることを決めて始めた変なギャラリーは10年続いています。もう年中無休ではないけれど、自遊学校は今年で35年目になります。

流れ来たぬるい海はクレイジー

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