自遊通信 No.86(2024 新年号)
発 行 自遊学校 文/河原木憲彦 絵/野口ちとせ
1月1日の能登の大地震にビックリし、その後増えていく犠牲者の数に暗然としました。東日本大震災を経験した者として地震の怖さは身にしみています。東日本大震災のとき、津波で家屋が流され平地になった岩手県の大槌町を見て、自然の前では人間は無力だなあとつくづく思いました。人工物に囲まれて暮らしていると忘れがちですが、この日常は自然に依存しています。
話は変わりますが、年末から断捨離を開始しました。物置の奥で何十年も眠っている動作不明の家電製品や日焼けした古本、破けた寝具、新品だけど使わない食器、手垢が付いたCDやカセットテープ、後で読もうと思ってしまい込んだパンフや資料、まだ手書きしていた頃の手紙類等々。新品の浴衣や灯りのつく地球儀なんてのもあったけど、全て処分。
広い校庭があるので、プラスチックやビニール類を除いて燃やせるものは枯葉と一緒に燃やし、その灰を金柑や梅や柿の木の周りに撒きました。数年後、この灰が果実になり口福を味わえますように。
落葉焚数百冊もいくばくか