自遊通信 No.78(2021 冬)

発 行 自遊学校 文/河原木憲彦 絵/野口ちとせ



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昨年は街を歩いてもクリスマスソングが殆ど聞こえてこなかった。例年ならどこでもうるさいぐらいジングルベルやら鳴り響いていたのに。

その代わり聞こえてきたのは連日の新型コロナウィルス感染者数のアナウンス。高知県でも昨年末には感染者が600人に近づき、自遊学校がある大月町では、町内に張り巡らされた拡声器で「コロナウィルス感染拡大を防ぐため不要不急の外出は止めましょう」と1日に3度も放送してた。 大月町では、この拡声器で町長が新年の挨拶を町内全域に放送するのが元旦の行事になっている。朝一番に町長の大声が鳴り響き、めでたく新年の幕が開けるのである。

ところで、2020年の漢字は「密」に決まった。一文字だから三密の密が選ばれたのだろう。個人的には2020年は別の漢字が思い浮かぶ。「沫」という字。この沫は飛沫感染の「飛沫」からきている。目に見えないけれど確かに存在するイメージ。見えないものの存在を、これほど身近に感じたことがなかった1年だった。2021年の漢字は「飛」になってほしいが?

 初日の出ソーシャルディスタンス拡声器




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