自遊通信 No.75(2020 新年)

発 行 自遊学校 文/河原木憲彦 絵/野口ちとせ



privious NEXT  Placeholder image


高層ビルが立ち並ぶ都会にいるとわかりにくいが、空を仰ぎ見るとき私たちは地面の上に立っている。そこは丸い地球のてっぺん。頭上をさえぎるものが無い限り、地上にあるものは宇宙に接する位置にいる。

自遊学校は過疎の僻地にあるので、周囲に人工照明はほとんど無い。校庭に立って夜空を見上げると、視野いっぱいに宇宙が見える。こんなにたくさんの星があるのに、近くの恒星に行くのに光の速さで2500万年かかるとか。宇宙のタイムスケールでは数億年は長い時間ではない。
それに対し人間のタイムスケールは100年か、せいぜい1000年単位。人間の時間は短い。だから「時間は存在しない」という理論物理学者の本が重版を重ねるのかも?

今年は子年。星座の中にネズミ座はないが、夜空を見上げて、ネズミ探しをしてみるのも一興。地球のてっぺんに立って自分だけのネズミ座、見つけてみたい。

千億のネズミを探す年始め




予約お問合せ >>