自遊通信 No.69(2017 夏)
発 行 自遊学校 文/河原木憲彦 絵/野口ちとせ
校庭に大きな鉛筆を2本立てた。側面が赤く塗られた鉛筆は高さ3m、背丈より大きい。もしかしてと思いGoogle mapの航空写真で見たら、校庭を囲む樹木がかぶさって鉛筆は見えなかった。衛星写真の解像度は高く、校庭に2人の人間が立っているのがわかる。学校下の防波堤で釣りしてる人も見える!
この大きな鉛筆は自遊学校を共同運営している造形作家・野口ちとせがマララ・プロジェクトの一環として数年前から製作しているもの。
素材は杉の角材で、角を落として八角形にし、研磨して油性のペンキで塗装。
マララ・プロジェクトは途上国の女子教育を支援するマララ・ユスフザイさんの活動に共鳴し、年数回チャリティイベントを開いて彼女が主宰するマララ基金にイベントの収益金を送っている。
自遊学校では昨年、一昨年と音楽のライブイベントを開き収益金全額をマララ基金に寄付した。また自遊学校と併行して運営している大阪のギャラリー+1artでも毎年年末にチャリティー企画展を開き、作品の売上金10%をマララ基金に寄付している。
野口ちとせの鉛筆の作品名は「まっすぐな彼女ーShe is streight」。野口は「まっすぐな彼女」を今まで13本制作した。
野口には、これからさらに90本をつくり、100本超の「まっすぐな彼女」を校庭に立てるという壮大な?「手に余る鉛筆」プランがある。それができたら校庭に広がる「彼女」たちがGoogle mapで見られるだろうか。
雨の日もまっすぐな彼女上を向く
自遊学校は、 2019年も例年通り
春の連休中、開校します。
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