自遊通信 No.48(2010 夏)
発 行 自遊学校 文/河原木憲彦 絵/野口ちとせ
10~20代の頃はロックが好きだった。ジミヘンとかドアーズとか。30~40代はジャズに傾倒。
モンクやローランド・カークなど変人が好きだった。40代後半から現代音楽やクラシックに旋回。若い頃クラシックはブルジョア(死語?)の音楽だと敬遠してた。聴いてみるとクラシックは音による可能性のアートだった。ジャズやクラシックは難しいという人がいるが、それは違うのでは。そう言う人は、わからないのではなく関心がないだけなんじゃないのかな?
音楽は「わかる/わからない」というカテゴリーに属さない。あえて言えば「しびれる/しびれない」項に分類される。「しびれる」っても若い人にはわからないか。かつてGS(タイガース!)聞いて、しびれて失神(オックス!)するのが流行ったけど。もう昔の話だものね。
さて話は変わり、自遊学校は今年20周年を迎える。それを記念して夏の一夜、当校ご贔屓の方々と音楽を楽しむ夕べを企画中。ピアノ中心のクラシック演奏会で、ショパン・アルベニス・ドビュッシー・ラヴェルetc. から選曲して弾いてもらう予定。演奏は表現力の豊かさでは定評のあるクラシック界の若手ピアニスト。少人数でプロの演奏を間近に聴く機会はなかなか無い。
自遊学校の空間でクラシックの生演奏にしびれるひとときを、いかが。
自遊学校20周年記念ライブ
『クラシック音楽にしびれる夕べ』
・演 奏 前田香織 (ピアノ)
・期 日 8月28日(土) 午後7時30分開演
・参加費 2000円(中学生以上。小学生以下無料)
・宿泊は、限定4組(宿泊者は参加費1000円)
音楽っていつから起こったの? 縄文の時代より遥か昔から?
じゃあ、音楽って何?
音と音を繋げること、繋がる音を楽しむこと、音と音のあいだを感じる時間なのかもしれない。
絵画的でもあるドビュッシーの作品が印象派風なのだとすると、ジョン・ケージの作曲した『4分33秒』は無演奏の時間、ヒトは音の摩訶不思議な可能性にずっと惹かれてきたに違いない。
Chitose