No.49 (2011 冬号)           本年も宜しくお願いします。       


発 行 自遊学校  文/河原木憲彦  絵/野口ちとせ 



 

こんな僻地にもケーブルテレビがくることになった。老人ばかりの村は今その話題で盛り上がっている。テレビ好きのS子オバと会ったら、その話になった。
「あんたは入るんか、ケーブルテレビ。」
「テレビ無いもの」と私。
「無いって、テレビが無いの?」
S子オバは呆れて絶句した。
テレビが無くて困ることはないが、戸惑うことはある。世の流行に疎いので皆の話題についていけない。
「○○なう」ってよく言われるけど、なんのこと? 「ハトる」はわかる。前総理の鳩山さんのことでしょ?「地球から見れば、人間がいなくなるのが一番やさしい」て言った総理大臣。私も、そう思うよ。でも、言うか?2010年は坂本龍馬ブームだった。高知にどっと観光客が・・・来るかと思ったら見事空振り。テレビ無いからかな?
テレビは無くても生きていける。大丈夫。電灯も無くても生きていける。必要なものはそんなに多くはない。それにしてもこんなふうにして後何年やっていけるだろう?と毎年思う。校舎は傷んできてるし、人間の方も劣化が進んでるし。
結論は毎年同じ。良い酒と良い音楽が必要だ。それと宇宙に迷い込んだようなこの星空。色とりどりの魚が住む海、それがあれば、まだまだ?

  オ リ オ ン や 毎 夜 毎   の 片 思 い



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