自遊通信





 

No.45(2009 夏号)



発 行 自遊学校  文/河原木憲彦  絵/野口ちとせ  









最近、関西方面から1泊で来校する若いグループが多い。なんでかなと思っていたところ、連休になって理由がわかった。土日は高速道路料金が千円ぽっきりになるからなのだ。どんなに走っても千円ならこの際遠くに行こう、というわけだろう。確かに自遊学校は遠い。大阪・東京方面から見たら、四国の中でも最遠の地だ。でも、九州は比較的近い。隣町の宿毛から出ているフェリーに乗れば3時間で大分県佐伯市に着く。5月の連休のとき、鹿児島から来たという女性3人のグループが来校した。翌朝、今日中に鹿児島に帰るから早く行かなくちゃ、と言う。当然フェリーを利用すると思って、フェリーに乗るんでしょ?と訊いたら、しまなみ海道を通って帰るのだと言うではないか。
しまなみ海道は愛媛県の今治から瀬戸内海の島々を通って広島県の尾道に至る高速道。鹿児島とは逆方向になる。驚いて、なんで??と彼女らに私は訊いた。しかし、その場に居合わせた。他のお客さんは冷静だった。だって、彼らもそれたのだから。高速千円の威力はすごい。
先日も大阪から若い女性4人グループが1泊2日の日程で来校した。大阪から高知〜足摺を回って夕方7時頃到着し、これから焼きそばをつくるという。もう暗くなり始めていたので、早くしないと真っ暗になるよと言うと、手早くやりますと言って30分ぐらいで作り終えた。訊くと栄養士さんのグループだった。
翌朝、校庭で4人一緒にジャンプしている写真を撮って、これから四万十川を見て大阪に帰ると言って元気に出発した。若いって、すごい。



地図でみると、自遊学校のある竜ヶ迫は四国の左下あたりにあります。晴れた日には、学校近くの展望台から九州の大分県が見える程の西南の端っこです。
おまけに、学校からお店のある町までは10km近くあって、途中には人家も多くはありません。
ホントに、ここは不便の典型の地といえるかもしません。
そこに在る廃校のオンボロ宿は、さらに不便ときています。
自慢できるものは、何もない不便の産物だけだよな〜。ホントに、ね。 
Chitose

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