自遊通信




 

No.44 (2009 春号)

発 行 自遊学校  文/河原木憲彦  絵/野口ちとせ 








恐いドキュメンタリー映画を見てしまった。タイトルは「氷河期到来」。ナショナルジオグラフィックのつくったドキュメンタリーシリーズのひとつ。このシリーズはおもしろいのでDVDを借りていろいろ見た。でも「氷河期到
来」は全然期待していなかったから一番最後に借りて見た。 それが・・・
氷河期というタイトルなので、昔の話だと思いこんでいたのだが、これは未来の話。現在進行中の温暖化が進んだらどうなるか? もっと暖かくなる?
そう、もっと暖かくなる。もっと暖かくなったら、どうなるか?
ご存じの方も多いだろう。いま北極の氷がどんどん溶けている。シロクマやペンギンが滅びつつある。でも滅びつつあるのは彼らだけではない、人類の未来も危ういとしたら。それも、そんなに遠くない未来に。

海洋大循環という言葉をご存じだろうか。赤道付近で温められた海水は海の表層を流れ北極や南極あたりで冷やされて沈み込み、深層を流れてまた赤道付近に戻る。これが2千年周期で繰り返され、地球の気候を現在のように安定させているという。しかし淡水である北極の氷が溶けて海に混じると、海水の塩分濃度が下がる。塩分濃度が下がると、海水は深層に降りて行かなくなる。そうすると大循環は停滞する恐れがある。停滞したらどうなるか?
地球規模で気候の大変動が起こる。ヨーロッパ、特に大西洋岸の地域は氷に閉ざされる。北半球は寒冷化し氷河期のようになる・・・・・。


2年ぐらい前、この仕組みを解説した気候大変動という番組をNHKが放送したそうなので、ご覧になった方もいるだろう。これはSFではない。現在進行形の事態なのだ。海流の影響の大きさについては、自遊学校に住むようにな
って私も実感している。ここ竜ヶ迫地区は霜が降りないが、小山ひとつ越えた隣接地域は霜が降りる。なぜか? 竜ヶ迫が黒潮が当たる海辺にあるからだ。暖流の影響はこんなに大きい。しかし潮の流れは変わりつつある。
北極の氷はあと50年もしないうちに無くなるかもしれない。CO2 出しまくりの生活のツケを、我々は思ったより早く払わせられることになりそうだ。



海水が減ってしまったために、生息域を求めて長い距離を泳ぐ北極グマ。危険な移動の途中で命を亡くすこともあるそうです。北極から氷が消える夏は、すぐそこに迫っているといわれています。
  Chitose 
自遊学校のホームページ全体をやっと更新しました。大きく変わった訳ではないのですが少し見やすくなったかと思います。今後も 少しずつ変化させていく予定です。


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