高層ビルが立ち並ぶ都会にいるとわかりにくいが、空を仰ぎ見るとき私たちは地面の上に立っている。
そこは丸い地球のてっぺん。頭上をさえぎるものが無い限り、地上にあるものは宇宙に接する位置にいる。
自遊学校は過疎の僻地にあるので、周囲に人工照明はほとんど無い。校庭に立って夜空を見上げると、視野いっぱいに宇宙が見える。こんなにたくさんの星があるのに、近くの恒星に行くのに光の速さで2千5百万年かかるとか。宇宙のタイムスケールでは数億年は長い時間ではない。それに対し人間のタイムスケールは百年か、せいぜい千年単位。人間の時間は短い。だから「時間は存在しない」という理論物理学者の本が重版を重ねるのかも?
今年は子年。星座の中にネズミ座はないが、夜空を見上げて、ネズミ探しをしてみるのも一興。地球のてっぺんに立って自分だけのネズミ座、見つけてみたい。
千億のネズミを探す年始め |